本日は、『和便器から洋便器への変更工事』のご紹介をします。
本日は、以前にも他のお客様の記事にて、ご紹介した事がありますが、兼用便器を洋便器に変更工事のご紹介をします。
写真の様に床の部分が段差になっています。上段に便器が設置されており、洋便器に変更する際、この段差を便器と共に撤去していきます。
工事後の仕上げ高さの決まりは、ありませんが入口ドア部に敷居がありますので、敷居の上端から上がらない程度(通常敷居上端から5mmから10mm下がりの部分)に設定します。
この時にドアの開き勝手がトイレ内部の場合は、マットやスリッパがドアに干渉しますので注意が必要です。(住宅1戸建ての場合は、おおよそトイレ外部開きとなっています。)
このトイレは内寸800mm×1250mm程のサイズですので、通常の洋便器を据え付ける場合、便器の前寸法が少ない為、圧迫感を感じると思います。
壁は土壁にモルタル下地を作り、そこにタイルを貼ってありました。トイレ内部のサイズを最大にしたいので、タイルに下地を付ける様に、しなければなりません。
タイルに浮きが有る場合は、そこの部分を撤去してから、モルタルにて出寸法を合わせて(面をあわせて)補強します。今回の現場では、幸い壁タイルの浮きはありませんでした。
既設床の段差部分や、下側の床部分、便器を撤去してから、配管位置を新たな便器に合わせ、やり直してから土間(モルタル)を打設します。
壁の部分は段差を撤去した所は、通常タイルが施工していないので、先ほど書いた様に既設タイルの表面までモルタルにて嵩上げしてあります。
既設土間タイルの下地が少し深めの部分まで施工してあった為、モルタル打設量が多くなっています。
変に既設の下地を残して、後から下がったりした場合に直すのに大変ですので、撤去しておいた方が安心です。
床モルタル打設後、乾燥具合を見てから(打設後の翌日か翌々日)から壁造作工事(木工事)を施工します。
壁タイルに浮きが無いので、下地をウレタン系接着剤にて固定します。上部の土壁部分は下のタイルに固定した下地の面を合わせて調整後、取付します。
壁の下地ベニヤは器具などの固定箇所や将来手摺などが必要になる場合に備えて、内部に入れておきます。(今回は手摺の設置はありませんが)
下地ベニヤを入れて有る場所をベニヤに記しておけば、この写真を参考に手すりを簡単に取付ける事が出来ます。
床、壁、天井部をクロスなどで仕上げてから、便器などを取付します。
今回はトイレ内のサイズを考慮してタンクレス便器で壁隅部に手洗い器を設置しました。これで通常の便器前寸法が100mm近く大きくすることが出来ます。
壁上部と天井です。取外し可能な棚板も設置してあります。
確かにタンクレス便器はタンク式便器より高価な便器です。但し、トイレのサイズに依っては使い勝手を優先して考える必要があります。
毎日使用するトイレですので、その様なアドバイスも、お客様が選択する上で大事な事だと思います。
御相談、現場調査、下見は無料にて受け付けております。
工事の大小に関わらず、何でもお引き受けしております。