本日は、『木製雨戸の交換工事』のご紹介をします。
以前にもご紹介させて頂いた事が有りますが、木造住宅で窓はアルミサッシが付いていますが、雨戸や雨戸を収納する戸箱(戸袋)は木製で出来ていることが有ります。
本日ご紹介する住宅は雨戸の敷居(下枠)レールはアルミ製ですが鴨居(上枠)は木製で大工仕事となっております。
雨戸の戸車も重くなり、正直鴨居部分の枠材も反っているために雨戸の出し入れの際、奥様では力が要るために大変な作業になっているとの事でした。
雨戸は木製の枠に表面はトタンが貼って有ります。雨戸の厚みは30mmあり、上部の溝(幅35mm)にそのまま入っていますので、反っている所に来ると重くなってしまいます。
また、網戸に干渉するので網戸を外さないと雨戸が閉まりませんでした。
鴨居(上枠)の様子です。網戸が溝の内側に近い所になっています。
敷居(下枠)の様子です。幸い台風の時だけ雨戸を閉める(大変なので)との事でしたので、この雨戸の中心のレール部分は傷やえぐれ等も無く、そのまま使用出来る状態でした。
戸車がロックされた状態で長い間使用すると、ひどい場合はこのアルミが簡単にすり減ってしまい、他の作業も必要となってしまいます。(交換やレールの部分を切り落として、その上から新たなレールを取付けるなど)
今回は網戸を取外さずに雨戸を閉めることが必要ですので、鴨居枠の溝を一度埋め木をしてフラットな状態にします。
その状態にしておいてから、コの字型のアルミ製レールを取付します。これは新しい雨戸の厚みに合わせて特注で曲げ物屋さんで加工してもらいます。
その製品をビスで埋め木部分に固定します。
そこに新たな雨戸を取付して(けんどん式に)完了です。雨戸板は断熱雨戸です。鋼板の間にウレタン断熱材が入っており断熱だけでは無く遮音性も優れております。
戸箱(戸袋)の交換は無いので、雨戸をしまう時は今までと同様に雨戸戸車と直角方向にスライドする必要がありますので、少し重みがあります。それはアルミ製戸箱と違い底板が木製ですので摩擦に依り滑らないので、戸車が新品の状態でも変わりません。
今回のケースは最小限の工事にされたいとのご要望に依り、このアイデアをご提案させて頂きましたが、中側のアルミサッシと戸箱が一体となった商品に交換する事も可能です。その場合は外壁工事も必要となります。
御相談、現場調査、下見は無料にて受け付けております。
工事の大小に関わらず、何でもお引き受けしております。