本日は、『バリアフリー工事：エクステリア』のご紹介をします。
今回は、施主様が車いすでの生活になられた為に『門と段差をどうにかならない？』との御相談を頂き工事施工しました。
門が観音開き（ドアの建具）ですので、車いすでは開けたり閉めたりするのに、身体の移動が必要になって建具が邪魔になっていました。
外出は基本的にデイサービスさんの送迎により、ご家族の介助が必要でないとの事。階段部分はスロープにすると、かえって将来に施主様・ご家族様が腕力が衰えた場合に危ないとの事でした。
工事前です。
門の横にはブロック塀があり、それを撤去すると大きい工事となってしまいます。階段の段差高さは140ｍｍ位ありますし、階段の面は車いすが載ることが事が出来ません。
ブロック塀の前は駐車場となっており、車スペースも少なくしたくない。とのご希望でした。
ケアマネージャーさんとの打合せにより、階段の面の奥行を大きくし、段差高さを小さくしたらデイサービスの送迎の方でも車いすの前輪を浮かして階段を上ることが出来るとアドバイス頂き、工事内容が決まりました。
工事後です。
観音開きの門を引き戸型の門に変更しました。建具はブロック塀の外側を動くので解体の必要もありません。塀に付いている表札やポストも高さを考慮して使用出来る様にしました。
引戸の下レールは埋込式なので段差もありません。
建物外部での介護リフォームでは一人ひとりのお身体の状態や既存建物や敷地の形状・状態に合わせてプラン作成、施工する事により、よりきめの細かい配慮のある工事が可能です。
この現場では、ご家族様の介助や公的介助サービスの利用状況などに合わせて階段の高さ、形状、門の位置を立会いの上で決定し施工しました。
