本日は、『軒樋の交換工事』のご紹介をします。
屋根に雪止め金具が無い場合、名古屋周辺では1年に1度位、10cm程度積もる雪が降りますので、その雪が次の日に溶けて屋根の上から下がって来ます。
軒先には樋がありますので、そこに引っ掛かり軒下に落ちる事になりますが、その雪でも集まって来るので結構重量があります。
その重量が軒樋に掛かりますので、軒樋が変形したり、軒樋を受ける金具さえも変形させてしまい、集水器までの軒樋の勾配を変えてしまう為に途中で雨が軒下に落ちて来てしまう事にもなります。
写真でも分かりますが、軒下の出窓あたりの軒樋が下がってしまい、本来集水器まで流れる雨水が、そこから軒下に落ちてしまっています。
樋受け金具は屋根垂木への打込み式ですので、垂木が腐っていたりした場合は釘が効かず角度の固定が出来ません。
鼻隠し部分にビス止めする樋受け金具もありますが、今回の現場はトタンのみの鼻隠しの為に取付出来ません。
この場合、施工前の現地調査だけでは、隠れている部分の為はっきりと分からない事もあります。
今回は屋根内部に水が廻っており、垂木の鼻先が腐っていました。
軒樋の交換と共に雪止め金具の取付をお薦めしたので、雪止めを取付後に針金で樋受け金具を吊る事にしました。
勿論、屋根をめくって、垂木を交換する事も出来ますが工事が大がかりになるので施主様と御相談の上、今回はそうさせて頂きました。
軒樋と軒樋受け金具を交換しました。
雪止め金具を取付、そこから銅線の針金で受け金具を吊ってあります。
リフォームの場合は、今までの経験や外部からの目視での現地調査に依り、お見積し作業しますので、施工時に隠れている部分の状態が予想した内容と大きく異なることがあります。
今回の場合ですと下地の有無や、木材の腐り、シロアリの食害、壁や床下の配管などの割れや腐食など、解体しないと分からない事も多々あります。
始めから分かっている場合は勿論見積もりに入れますが、その様な場合はあくまでもお客様と御相談の上に施工方法や再見積もりや追加金見積もりをして施工する事となります。
そこが最初から造る新築とは大きく異なることです。
新築ばかりの建築業者では経験が少ないので、リフォームの経験が多く、尚新築も手掛ける工務店ならではの対応がより安心できる見積りや施工につながると思います。
今回は軒樋の6m程の交換と雪止め金具の取付をお薦めしました。
工事の大小に関わらず、何でもお気軽に御相談して下さい。