本日は、『外壁改修工事 3』のご紹介をします。
今回は、窯業系サイディングの目地部分やサッシ廻りのコーキングについてのお話しです。
この建物を建てた18年前は、窯業系サイディングは四方にサネが無い板が殆どで、この建物もサイディングの横方向は切りっぱなしになっています。
窯業系サイディングは、元々長さ方向の縮小が数ミリあり、また躯体が乾燥や地震などで揺れるので10mm程の目地を板のジョイント部に設けます。
全ての目地の状態を確認した所、最大で20mmとなっている部分があり、当然コーキングの柔軟性の限度を超えてしまい、コーキングが切れていました。
青色の部分は、目地下地のハットジョイナーと呼ばれる幅10mm程の物です。
外壁内部に透湿防水シートが施工してあるので、そのシート内部には水(雨)が入っていないですが、外壁内部には水が入っていたと思います。ただ、透湿防水シートが施工してあっても釘やビスの穴からシート内部にも浸水している場合、木下地が腐る恐れがあります。
窯業系サイディングを貼ってから塗装する場合は、その目地部のコーキングにも塗料が上に乗るので、無塗装品より効果が長持ちするとは思います。化粧で仕上げてある外壁の場合は、コーキングも色を合わせて調合した無塗装品ですので、コーキング素地仕上げとなります。それが紫外線で劣化し、揺れなどの為に剝れたり、切れたりします。
また、窓や換気扇などの開口部は外壁材を切って加工するので切口(無塗装)の部分が露出します。最初はコーキングが外壁の面まで打設するので良いですが、痩せなどにより次第に切口が現れてしまい、そこから水を吸い上げ、冬などの場合は夜に凍結して膨張することで塗装面を押し上げてしまい塗装が痛む事になります。
最低でも10年に一度、塗装に依る外壁材の保護とコーキングの打ち増しや打ち替えを行うことで浸水の被害を防ぐことが出来ます。
エルシアホームでは、外壁塗装・外壁カバー工法の御相談も受け付けておりますのでお気軽にお問合わせ下さい。
この場所もコーキングが切れています。外壁材の切口周囲が変色しています。(水を吸った形跡)
窓上部はアルミサッシと外壁材の間を10mmほど開けて、そこにコーキングを打設します。
下の写真は完全に外壁切り口から水を吸い上げて、凍結することで塗装面を痛めています。また、水の切れが悪いのでコケが生えてきます。
少し、長くなるかもしれませんが、当社社屋工事のご報告を意見も交えて何回かに分けてアップしていきます。