本日は、『外壁改修工事 7』のご紹介をします。
前回は、外壁の内部にて隠れてしまう所が実は大切な役割をするということをご紹介しました。木造や鉄骨建築など窯業系サイディングの上からカバー工法にて新外壁を施工する場合でも、新たな外壁の下地は木製の場合が多く、やはり新外壁の内部に雨が入ってしまうといずれは木下地が腐ります。その結果、新外壁を留めてある金具やビス、釘が緩んでしまい最悪の場合、外壁の落下や台風時に剝れや飛散したりする可能性が出てきます。
また、新外壁完成後に取付ける庇やテラス、後付けベランダなどの取り付け位置にきちんと下地が入っていない場合、台風の時などにそれらが揺れ、次第に金具やビスが緩んできます。ですので、きちんと下地を施工する必要があります。
これらの写真は、新外壁の面よりもサッシ本体が入ってしまう窓の新外壁施工後の写真です。雨が新外壁内部に入ってしまう可能性があるので、特に注意が必要です。
前回の『外壁改修工事 6』でご紹介しました、雨が入らない様にする施工ともし入ってしまった場合の施工をしてありますが、さらにコーキングにて隙間を埋めてあります。
10年程でコーキングの効力は切れてきますが、その時に費用が都合できない場合でも施工自体が逃げてあるので安心です。
上の写真は新外壁よりもサッシ本体が外部に出ているので先程の窓より安心できますが、やはり窓の縦の部分の木下地の上にコの字型の見切りが取り付けてあります。尚、その見切の端は折り曲げてあり雨が内部に入っていかない様にしてあります。また、先程の窓と同じくコーキングを施工してあります。
後付けの庇や面格子を取付ける場所には、最初に書いた通り木下地が入れてあります。
面格子の取付金具の所のコーキングは、取付ビスの頭が見えると外される危険性があるので防犯のために埋めてあります。
最後に玄関部分です。前回天井を貼ったあとの写真をご紹介しましたが、今回は壁に大理石を貼ったあとの写真です。
ラスカットといわれる左官下地材の上から左官ラス(金網状の物)を取付けてモルタルにて下地を作りました。さらに、その上から大理石(厚み12mm)の物を接着貼りにて施工しました。
石と石との間に2mmから3mm程の隙間を付けて目地材にて隙間を埋めます。
天井や水切り、窓廻りや入角部分は、地震や、台風、車両の振動などで家が動くので、目地材では無くコーキングにて隙間を埋めます。
いよいよ最終段階になって来ました。次回は足場撤去後の完成写真をご紹介します。