WORKS 施工事例

外壁改修工事⑥ 防水施工工事

本日は、『外壁改修工事 6』のご紹介をします。
前回は、窓廻りの鋼板見切と新外壁材の木下地のご紹介をさせて頂きました。
今回は、その後の様子をアップしていきます。

 

新築当初の考えでは窓の庇も恰好が悪いと思っていたので無い状態でしたが、実際暮らし始めるとトイレや洗面所、浴室は特に換気の為に窓を少しは開けておきたい事が多くありました。
留守にする場合や天気が悪い場合は夏でも開けておく事が出来ず、失敗したナーと正直思いました。今回は新外壁材を施工するにあたり、窓に後付け庇を取付ける事にしました。
取付予定位置にあらかじめ木下地を入れておきます。

 

玄関部分も庇がありません。現在は外壁部分より910mm凹んだ状態の所に玄関サッシが付いていますが、雨の強い場合はドアに雨が当たります。
よってここにも庇を取付します。玄関庇は出幅が900mmと大きい物を施工するので三角の吊り金具と下のボルトを前もって取付します。よって、新外壁よりも金具が出るので当然コーキングにて処理しますが長い年月にて雨が侵入する危険があります。そのために防水シートを取付けて、もし雨が入っても防水シートで受け、下の水切りより排出する様にしてあります。

 

窓の部分は、ない部分に比べ雨の侵入の危険が多くなります。後付け外壁のカバー工法の為、特に窓が新外壁より中に入ってしまう所は雨仕舞が大変重要となります。

この写真は上部の窓の周囲にコーキングを施工しますが、将来コーキングが切れて雨が入って来た場合に縦の鋼板水切りを伝い下の窓上部の水切りから排出される様に工夫がしてあります。
また、下側の窓周囲に入り込んだ雨も新外壁の最下部の水切りや中間水切りから排出される様にその部分まで縦の逃がし水切りにて施工がしてあります。
水が入れば木は腐るとの考えの下、見えない部分だからこそ気を使っております

実際、ここまでする工事施工業者は少ないと思います。旧外壁があるので、新外壁の中に雨が侵入しても本体まで届かないと考えがちです。
しかし、結局外壁を施工するにも足場などの仮設材が必要となり費用が掛かるので、住む側としては出来るだけ長持ちさせたいと当然思います。どうしても多少費用は掛かりますが、長い目で見たらお値打ちになる様にしております。

 

この写真は、新外壁材に中間水切りを取付するため木下地を2重に施工してあります。現場の敷地状況によって1枚にて上から下まで施工出来ない場合は、この様に中間にて見切ります。
ガルバリウム鋼板は注文すれば長尺にても納品出来ますが、搬入や施工上どうしても中間に継ぎ目を施工しなければならない場合も有ります。但し、上階の窓の逃がし水切りの水を中間にて排出出来るメリットもあります。

 

おまけです。今回玄関の天井も変える事にしました。今回は花梨材の無塗装無垢材です。通常は屋内の床材に使用するものですが、今回は外部の天井に使用しました。
塗装品ですと片面のみの塗装となる為に湿気の吸い込みが両面にて異なり反りの原因となるのでワックスを施工後に塗りました。ワックスならば木材が呼吸できるので反りが少なくなるとの考えです。

壁も以前は他と同じ窯業系サイディングでしたが今回は石を貼る予定です。
その為、サイディングを撤去した後に下地板のラスカットを取付しました。板収縮、膨張の為にわざと目透かし貼りにて施工し、ジョイント部はコーキングにて埋めてあります。
そこに左官ラス(金網状の物で石下地のモルタルの食い込み良くするもの)が施工してあります。

段々と施工が進んで来ました。また時間が有ればご報告させて頂きます。
少し、長くなりましたが、当社社屋工事のご報告を意見も交えて何回かに分けてアップしていきます。

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