本日は、『階段手すり取付工事』のご紹介をします。
今回、施主様のお身体が御病気で右半身に軽い麻痺が生じたとの事で、2階にある寝室へ移動する際の階段の昇り降り、特に降りる時に手すりが無いので怖いとの御相談でした。そのため『階段中央の壁に手すりを付けたい』との事でした。
左手の握力は、健在で握る事が出来るので35mmの太さの手すり棒をご提案しました。
あとは、壁内部の下地の有無ですが・・・。
工事前です。
現地調査にて、壁内部下地センサーと針状の検査針にて壁の中の下地の位置を確認します。建物は在来工法ですので、下地は木下地の可能性が高いので位置によって補強工事が必要となります。
手すりが取り付く予定部分(おおよそ階段の踏板より75cm~80cm位の部分)には下地がありませんでしたが、壁の上下と中央部に4cmの下地が斜めに(階段の角度にて)入っていましたので、後付けの補強板で手すり棒の受け金具取付位置を補強する事をご提案しました。
補強板は上下ともに階段の角度にて切断しなければならないので少し手間が掛かりますが、玄関ホールに階段があるので見た目も重視しました。
工事後です。
既存の階段笠木(中壁上端の化粧木部板)は壁(クロス:下地 石膏ボード)よりも1cm出ています。今回の補強板は、金具ビスの効きシロを考慮して2cmの物を使うので笠木よりも1cm出てしまいます。
よって切り口を削り、面を取って、ケガの無い様にしてから補修液にて塗装しました。手すり棒の受け金具も82cm間隔にて施工した為、しっかりと固定できました。
壁の内部の状態によって、現在の壁を解体し下地を補強する必要がある場合もありますので、その判断はやっぱり施工店ならではの判断でないでしょうか!
手すりは誰もが取れない事を前提として考えますが、施工方法・施工技術によって取れてしまう場合も有ります。
私も介護の方が取付けたと言われる手すりが、きちんと下地に固定して無くてグラグラしているのを見たことがあります。取れないはずの物が外れた時には、大怪我をしてしまいます。
何でも、気になった時には、直ぐに御相談して下さい。
エルシアホームでは、『介護保険の住宅改修費受領委任払い登録』の工事店です。
小牧市・春日井市・北名古屋市の住宅改修費の受領委任払い登録業者として各市より承認されています。